※ 本サイトはアフィリエイト広告およびGoogle AdSenseによる広告を含みます。投資に関する情報は筆者個人の経験・見解であり、利益を保証するものではありません(投資はご自身の判断・責任で)。

新NISA

新NISAの積立商品を変えたい。乗り換え方法と手数料の影響額

こんにちは、こはるです。

新NISAを始めて数年たつと、「この商品のままでいいのかな」と思うことがあります。もっと信託報酬の安いものが出た、選んだ理由をよく覚えていない、全世界とS&P500で迷い直している。よくある悩みだと思います。

今日は積立商品を変えたいときのやり方を、金額の影響つきで整理します。

投資には元本割れのリスクがあります。本記事は一般的な考え方と手順の紹介で、特定の商品を推奨したり、利益を保証したりするものではありません。制度の細かい取り扱いは改正されることがあるため、最新の内容は公式情報でご確認ください。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

変更のしかたは2つある

ここを区別できると、判断がぐっと楽になります。

① 積立の設定だけ変える(これから買う分を変える)

いま持っている分はそのまま置いておいて、来月から買う商品だけを変えるやり方です。

  • 手数料の負担なし
  • 非課税枠を追加で消費しない
  • 今までの分の含み益に税金がかからない(新NISAは非課税なのでそもそも課税されません)

証券会社のサイトで、積立設定を止めて新しい商品で設定し直すだけ。ほとんどの場合、これで十分です。

② 売って買い直す(スイッチング)

いま持っている分を売却して、その資金で別の商品を買い直す方法です。

  • 売却しても新NISA内なら利益に税金はかかりません
  • ただし買い直すぶんの非課税枠を新たに使います
  • 売った分の枠が翌年以降どう扱われるかは制度の定めによります(公式情報で確認を)
  • 売った日と買った日の間に相場が動くリスクがあります

枠を消費するのがポイントです。年間の投資枠には上限があるので、大きな金額を買い直すと、その年に新しく積み立てられる金額が減ります。

どちらを選ぶ?判断の目安

状況 おすすめ
似た内容の商品に変えたい(全世界→全世界) ① 積立設定だけ変える
信託報酬が少し安い商品が出た ① 積立設定だけ変える
投資対象を大きく変えたい(例:一部の国だけ→全世界) ①で様子を見て、必要なら②
明らかに合わない商品を選んでしまった(手数料が高いなど) ② を検討
相場が下がっていて含み損がある 慌てず① で十分なことが多い

基本は①から。②は「明らかに手数料が高い商品を長年持ってしまっている」といった場合に検討します。

【試算】信託報酬の差は20年でいくら?

「そんなに変える必要ある?」と思われるかもしれないので、数字で見てみます。

信託報酬とは、投資信託を持っている間ずっと差し引かれる年あたりの手数料です。毎月3万円を20年間、年5%で運用できたと仮定し、信託報酬の違いで最終額がどう変わるかの目安です。

信託報酬(年) 20年後の評価額(目安) 年0.1%との差
0.10% 約1,209万円
0.30% 約1,181万円 −28万円
0.60% 約1,140万円 −69万円
1.00% 約1,087万円 −122万円
1.50% 約1,026万円 −183万円

年1.5%と年0.1%では、20年で約183万円の差。毎年の数字は小さく見えますが、長い期間では効いてきます。

上の試算は「毎年一定の利回りが続いたら」という仮定の目安で、将来を保証するものではありません。実際は値動きが毎年ばらつき、元本割れの可能性もあります。また信託報酬が低いこと自体が良い成績を約束するものでもありません。

読み取り方はこうです。

  • 年0.1%と年0.3%の差(20年で28万円)なら、乗り換えの手間をかけてまで急ぐ話ではありません。積立設定だけ変えれば十分。
  • 年1.0%以上のものを長期で持っているなら、見直す価値があります。

変更の手順(積立設定だけ変える場合)

  1. 証券会社にログインし、積立設定の一覧を開く
  2. いまの商品の積立を停止(または金額を0円に)する
  3. 新しい商品で積立設定を新規登録する(NISAのつみたて投資枠を選ぶ)
  4. 引き落とし方法と金額を確認する
  5. 翌月の買付が新しい商品になっているか明細で確認する

⑤まで見るのがコツです。設定したつもりで反映されていなかった、というのは意外とあります。

締切日に注意:翌月分の買付に間に合う締切が各社にあります。月末ぎりぎりだと翌々月からの反映になることがあるので、早めに手続きしておくと安心です。

変えないほうがいい場合もある

  • 相場が下がっているタイミングでの売却:損を確定させるだけになることがあります。積立設定の変更だけなら売らずに済みます。
  • 好みや流行で頻繁に変える:長期の積立は「決めたら触らない」が効きます。年に何度も変えるのは、たいてい良い結果になりません。
  • 内容がほとんど同じ商品への乗り換え:全世界株どうしなど、中身がほぼ同じなら手間に見合いません。

商品選びの考え方そのものはオルカンとS&P500の違いにまとめています。

複数の商品を持ってしまったときは

積立先を変えると、古い商品と新しい商品の2つを持つ状態になります。これは問題ありません。売らずに置いておけば、そのまま非課税で運用が続きます。

ただし、5つも6つも増えてくると管理しづらくなるので、2〜3本までを目安にしておくと見通しが良いです。

わが家の考え方

わが家は「持っている分は触らない、これから買う分だけ変える」を基本にしています。売り買いの判断はどうしても迷いますが、積立先を変えるだけなら数分で終わりますし、後悔も少ないです。

商品選びで悩む時間を減らすほうが、実は大事だと思っています。手数料の低いインデックス型を1〜2本、決めたらしばらく触らない。それで十分でした。

あわせて読みたい

よくある質問

Q. 商品を変えると、今まで積み立てた分はどうなりますか? A. 売却しない限り、そのまま非課税で運用が続きます。積立設定の変更は「これから買う商品」を変えるだけです。

Q. 新NISAの中で売って買い直すと税金はかかりますか? A. 新NISA口座内の売却益には課税されません。ただし買い直すぶんの非課税枠を新たに使うことになります。枠の再利用の扱いは制度の定めによるので、公式情報でご確認ください。

Q. どのくらいの信託報酬なら乗り換えを考えるべき? A. 明確な線引きはありませんが、同じ投資対象でずっと低いものがあり、その差が年0.5%以上あるなら検討の価値はあります。年0.1〜0.2%程度の差なら、積立設定の変更だけで十分なことが多いです。

まとめ

積立商品を変えたいときは、まず①積立設定だけ変えるを検討します。手数料もかからず、非課税枠も追加で使いません。②売って買い直すのは枠を消費するので、明らかに手数料の高い商品を長期で持っている場合などに限ります。信託報酬の差は年1.5%と年0.1%で20年約183万円と無視できませんが、年0.1〜0.3%程度の差なら慌てなくて大丈夫です。