インデックスとアクティブの違い。手数料の差は20年でいくら?

こんにちは、こはるです。
投資信託を選ぼうとすると、必ず出てくるのが「インデックス型」と「アクティブ型」という言葉。名前だけ聞くと難しそうですが、中身はとてもシンプルです。
今日はこの2つの違いを、手数料の差が将来いくらになるかの金額つきで整理します。
ひとことで言うと
| インデックス型 | アクティブ型 | |
|---|---|---|
| めざすもの | 市場の平均にぴったり合わせる | 市場の平均を上回る |
| 中身の決め方 | 指数(日経平均やS&P500など)に沿って自動的に | 運用のプロが銘柄を選ぶ |
| 信託報酬(年) | おおむね0.05〜0.3% | おおむね1.0〜2.0% |
| 分かりやすさ | 高い(何に投資しているか明快) | 商品による |
もう少しかみ砕くと、
- インデックス型は「市場全体を、まるごと買っておく」やり方。かごに市場の銘柄を丸ごと入れておくイメージです。
- アクティブ型は「プロが良さそうな銘柄を選んで買う」やり方。目利きにお金を払う形です。
なぜ手数料がこんなに違うの?
インデックス型は、指数に合わせて機械的に売買するだけなので人手がかかりません。だから安い。
アクティブ型は、調査や分析をする人を抱えて銘柄を選ぶのでコストがかかります。だから高い。理屈としては自然です。
問題は、その高い手数料に見合う成績が出るかどうかです。
成績はどうなの?
ここが一番気になるところですね。正直に書くと、「長期で見ると、市場平均を上回り続けるアクティブ型は多くない」という調査結果がよく紹介されます。
理由はシンプルで、
- アクティブ型はスタート地点で年1%以上のハンデ(手数料)を背負っている
- そのハンデを毎年上回る成績を、何十年も出し続けるのは難しい
もちろん、優れた成績を出しているアクティブファンドも存在します。ただ、それを事前に見分けるのが難しいのが現実です。「過去5年よかったから、次の20年もいい」とは限りません。
【試算】手数料の差は20年でいくら?
言葉より数字のほうが分かりやすいので、計算してみます。毎月3万円を20年間、投資対象の成績が年5%だったと仮定します。
| 種類 | 信託報酬(年) | 20年後の評価額 | 元本720万円との差 |
|---|---|---|---|
| インデックス型 | 0.10% | 約1,209万円 | +489万円 |
| インデックス型(やや高め) | 0.30% | 約1,181万円 | +461万円 |
| アクティブ型 | 1.00% | 約1,087万円 | +367万円 |
| アクティブ型(高め) | 1.65% | 約1,010万円 | +290万円 |
年0.1%と年1.65%では、20年で約199万円の差。同じ成績が出た場合の話なので、この差はまるごと手数料によるものです。
逆に言うと、アクティブ型は年1.5%以上「勝ち続ける」必要がある
上の例でアクティブ型(年1.65%)がインデックス型(年0.1%)に並ぶには、投資対象の成績で毎年1.55%ぶん上回り続ける必要があります。1年ならともかく、20年続けるのは簡単ではありません。
これが「初心者はまずインデックス型から」とよく言われる理由です。
積立額別に見ておく
わが家の金額に近いところで見たい方向けに、インデックス型(年0.1%想定)での目安も置いておきます。
| 毎月の積立 | 20年後の元本 | 年3%想定 | 年5%想定 |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 240万円 | 約328万円 | 約409万円 |
| 2万円 | 480万円 | 約656万円 | 約818万円 |
| 3万円 | 720万円 | 約984万円 | 約1,227万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約1,640万円 | 約2,045万円 |
初心者はどう選べばいい?
わが家がたどりついた考え方です。
1. まずインデックス型を軸にする
理由は手数料が確実に低いことと、中身が分かりやすいこと。全世界株式や米国株式の指数に連動するタイプが代表例としてよく挙げられます(推奨ではなく、あくまで代表例です)。
選び方の詳細はオルカンとS&P500の違いにまとめています。
2. 信託報酬は必ず確認する
目論見書や商品ページに「信託報酬 年◯%(税込)」と書いてあります。ここを見ないで買うのは、値札を見ずに買い物をするようなものです。
同じような投資対象なら、低いほうを選ぶのが基本の考え方になります。
3. アクティブ型を選ぶなら、理由を言えるものだけ
「なんとなくランキング上位だったから」ではなく、その運用方針に納得しているかで選びます。手数料というハンデを承知のうえで、それでも選びたい理由があるかどうか。
4. 本数は絞る
インデックス型を1〜2本。増やしすぎると、結局どこに何が入っているか分からなくなります。分散の考え方は分散投資とはにまとめました。
よくある誤解
- 「インデックス型は絶対に損しない」:違います。市場全体が下がればインデックス型も同じだけ下がります。元本割れはあります。
- 「アクティブ型は下げに強い」:商品によります。設計上そういうものもありますが、すべてではありません。
- 「手数料が高い=良い商品」:値段と品質が比例するとは限らないのが投資信託です。
わが家の考え方
わが家はインデックス型を1本、決めたら基本触らないという形に落ち着きました。理由は成績の予想が当たると思っていないからで、唯一コントロールできるのが手数料だけだと考えたからです。
成績は選べません。でも手数料は選べます。だから安いほうを選ぶ。シンプルですが、この割り切りで悩む時間がずいぶん減りました。
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よくある質問
Q. インデックス型のほうが必ず得ですか? A. 必ずではありません。ただし手数料の差は確実にかかるいっぽうで、アクティブ型が上回るかは事前に分かりません。この非対称さが「まずインデックス型から」と言われる理由です。
Q. 信託報酬はいつ払うのですか? A. 別途請求されるのではなく、投資信託の資産から毎日少しずつ差し引かれます。気づきにくいぶん、事前に確認しておくことが大切です。
Q. すでにアクティブ型を持っています。売るべき? A. 慌てて売る必要はありません。まずは「これから積み立てる分だけ」を変える方法があります。詳しくは積立商品を変えたいときをご覧ください。
まとめ
インデックス型は市場平均に合わせる・手数料が低い、アクティブ型は平均を上回ることをめざす・手数料が高い。同じ成績が出た場合、信託報酬年0.1%と年1.65%では20年で約199万円の差になります。成績は選べませんが、手数料は選べます。初心者はまずインデックス型を1〜2本、信託報酬を必ず確認してから、が無難な出発点だと思います。
